50円ずつ儲ける方法(案)(検討中)
部屋を片付けようと思い立ち、作業を進めるたびに悩ましい問題がある。
前回の片付けのときに集結させたライター、捨てるのは勿体ないと思うので、なるべく捨てないように処分する。した。
例えば、元在ったところに返却しようと持って行くこともある。マッチでなくライターをくれる喫茶店があり、そこのシールを貼っている同じライターが5、6個たまっていたので、わざわざ持って行った。喜んでくれると信じていたのに、変な顔をされて、嫌がられて覚えてないけれど最後断られたような気もする。ときには下さいという大変結構な人が居て、全部あげたこともある。しかし、いくら考えてもたまった中古のライターの束を有効活用できる方法はなかなか思いつかない。
誰かにあげるにしても、元に戻そうとするにしても、どこへ持って行こうとするとしても、毎日忘れ物をする私が、目的を持って家から出るとき何かを持って出ること自体、私自身は大変な努力をしている気持ちでいる。
私の住んでいる地域が、ほとんどのものを可燃物として取り扱ってくれるように最近なったけれども、さすがの私も、ライターと電池とスプレーの類はなんとなく可燃物には加えない。うちの地域は、「さすがの私も「可燃」に入れる気にはならない。というもの」と「そうでないもの」と「粗大ゴミ」の3種類に分かれている。私が頑張っていたら、世の中がこっちのほうに歩み寄って来たぞ。というよい話です。(粗大ゴミは最悪。)
しかし、このライターだけは別扱いで捨てるのも結構気を使って特別扱いをしなくてはならない。
そもそも、なぜライターが増えるか。
鞄の中に、ひどいときには帰宅してひっくり返したら、二つも出てくる。という日も、日中必要なときに、鞄を散々探してない。そう日に限って、30分ここでコーヒーを飲んですごさなくては成らない空き時間ができてしまった。という類のことがよくおこる。30分、コーヒーだけ飲んでいればいいではないかと言われるかもしれないけれども、30分お金まで払って喫茶店に入ったら、煙草は吸いたい。と思うこの気持ちは、なぜかを説明することができない。以前二人組で旅行をしている間中、私が煙草に火をつけた途端、待っていたことが起こるよね。これはジンクスじゃないかな。と二人で何回も言っていた。嘘だけど。と思いながら。煙草に火をつけたら空港で彼女が来たということと、何か、多分飛行機のチェックインを待っていて、火をつけたら呼ばれた。という二回くらいのことだった気がする。もっとあったのかもしれないが、完全なばかばかしい無駄口だった。
火が無いときは勿論、店で貸してもらったり、たまには見知らぬ人に借りたりする。
見知らぬ人に貸してもらったときは、何度も貸してもらうのは恥ずかしいし申し訳ないので、まるで手持ち花火のときにするように、煙草を一本吸い終わらない内に、次の煙草に火を移すという、健康上あまりやりたくないようなことまでする。
でも、鞄の中にもない。店に聞いてもない。荷物を置いたまま出て行って、隣の店でチャッカマンを借りたこともある。それがないこともある。
それでも、どう考えても、今は吸おう。そう思うときに、最終手段に出るのです。ライターを買うのです。大概マッチは売ってない。マッチならなあ、昔なら10円。今20円。でもライターは100円。家に帰ったら今何個ライターがあるんだ!と思うあのときの悔しさ。
それが増えてきていて、家中のライターを一箇所に集めたら、また両手で束にしてこぼれるくらいに増えているではないか。
ということが、これで何回目なんだろう。
ああ、今回はどうしようと思って、2メートル先のライターの束を坐を組んだまま睨んでいた。
そこで、ピカーン。ひとつ考えついたのです。で、今日キーボードを取りました。
私のように煙草を吸いたいときにたまたま火を持っていない人は世の中にほかにもいるだろう。そこでもし、私が常にライターをいくつか持っていて、着ているシャツの背中に「中古ライター50円・お声をお掛け下さい」と書いていたら、売れるだろうか。人の役に立つだろうか。1個50円。10個売れたら500円。20個売れたら1000円。
絶対、声を掛ける人はいるな。と思った。
但しその際注意しなければならない。そのTシャツを作るときに「中古ライター50円」のデザインをパソコンでよく分かるように作ることは、全然大変じゃないし、無料でできる。けれども、Tシャツを買ったり、シャツにアイロンでプリントする為のエプソンの専用シートを買ったりしていたら、1000円以上かかる。ということである。これはやってはならない。実のことを言うと、正直に告白すると、数年前にTシャツを作ろうと、無地のTシャツは買っていて、何枚か既に結局使ったが、まだ無地の新品がある。それに手で丁寧に描いてもいいけれど、マッキーとかで描くとどうしても、角っこやエッジが油性ペンで描いたなという感じになるので、絶対かっこ悪くなる気がする。ポスターカラーの残りで(固まって使えなくなっていなかったとして)縁は面相筆でできるだけきっちり描いたらいいかもしれない。どうかな。ぎりぎりかな。手描きだ、でもあの方が、ナイスな上等な感じだな、と人が思うくらいにできるかな。しかし、それを描くのに一体どのくらい時間がかかってしまうんだろう。やはり、いつか印刷用の材料がただで転がり込んで来るのを待ち、その時まで、これから先できるだけ増やさないように気をつけながら生きる。でも、ちょっと増える。
そうしたら、増えた在庫あわせて、もし40個売れたら、2000円。
私はなんだか、落ち込んでしまった。
あ、キーボードの先に、またライターを発見してしまった。
資源再利用も大切な課題であるけれども、もう少し儲け率のよいことを考えたほうがいいと思う。ライターどうしたらいいのか、今は正直もう分からない。